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遣わされた地を見つめる

更新日:2022年11月14日


証し#32 執筆担当:縄谷佳歩(全国協議委員会書記、東北地区・新潟県立大学3年)



自分の遣わされた地を考える時、私は学内や地区、教会、バイト先などを思い浮かべますが、その中でも東北の地(ここでは新潟も東北の一部として話を進めますね。)が遣わされている地だという意識が芽生えたのは全国協議委員の奉仕を通してでした。全国協議委員との出会いは私のKGK生活の視点を大きく広げ、更には深め、自分が遣わされている地を教えてくれました。


KGK礎のことばに「遣わされた地で福音に生きる」があります。かつての私は、自分がどこに遣わされ、何のために遣わされているのか、特に考えず過ごしていました。神様のために何かしたい、東北で仕えたい、そのような気持ちはありましたが、これまで東北との関わりは殆どなく、KGK活動に参加して初めて関わった地ということもあったので、東北地区に遣わされている意識は薄かったように思います。


全国協議委員の働きは、全国・世界との架け橋となりその交わりを促進していくものが多く、「パイプ」などと例えられます。この働きと向き合う時間を通して、他地区を覚えて祈る事・日本全体でKGK運動をすること・日本に生きるキリスト者としての視点・世界に目を向けておられる神様の存在、世界宣教の視点が一気に自分の内に広がり、豊かな交わりと幅広く働いておられる神様の姿に出会いました。更に、広い視点を持った上で、内側から自分の地区を見つめた時『東北地区に仕えている意識』を強く受け取りました。


全国会議の際、全国という外側の視点を持つことに加え、東北地区としての内側からの視点を大事にします。東北地区の取り組みや現状を話すとき、他地区を通して東北地区を見つめる時、地区の皆に祈って送り出されていると知った時、『ああ、私は東北に仕えている。東北に遣わされているんだ。』と改めて自分の軸が東北にあることを確認します。自分の地区に一番に寄り添い、重荷を負って働く全国協議委員の姿勢も考えさせられます。ですから、全国協議委員は他地区や世界との関わりをイメージとして持たれやすい一方で、第一に自分の地区に仕え自地区の軸を持った状態で他地区や世界との関わりにパイプとして働く奉仕だと私は感じています。この奉仕の持つ視点の広さ、恵みの深さ、神様の存在の素晴らしさを覚える時、私が全国協議委員として働くことをゆるしてくださった神様と東北地区の皆への感謝、共に奉仕を担ってきた全国協議委員メンバーへの感謝が溢れ、止まりません。


勿論多くの葛藤や悩みなどもあります。思うように奉仕をすることができなかったり、全国協議委員の立ち位置に難しさを覚えたり、働きの大きさ・大変さに押しつぶされそうな時もありました。しかしこれまで述べてきたように、この奉仕はそれらをはるかに上回る恵みと喜びで満ちています。この奉仕で神様の素晴らしい姿と出会う仲間との豊かな交わりをおぼえました。日々深まる神様へ仕えたい思いと、KGKや全国協議委員への愛が留まるところを知りません!(笑)正直こんなにも色々なことを受け取り、思いを持って奉仕が出来るとは想像していませんでした。この出会いは間違いなく私のKGK生活における宝物の一つです。


現在も、私は遣わされている東北地区で歩んでいます。この場所で自分の精一杯を神様へささげられているのかは分かりませんが、遣わされた地で共に歩む仲間と、神様の広さ・長さ・深さがどれほどのものであるかを理解することが出来るように、そして神様の愛を知る事ができるように、(エペソ3:18,19)自分なりの形で、東北地区と他地区や世界と関わり、見つめ、仕えていきたいと思います。

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