証し#68 執筆担当:谷口真樹(関東地区担当主事)
「天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。」
イザヤ書55章9節(新改訳2017)
2024年4月より、関東地区KGKの主事として学生宣教の働きに仕えています。働きが始まって2ヶ月程経ちましたが、ここにいることが不思議に思うときが時々あります。
私は大学卒業すぐに神学校に入学し、神学校を卒業してからは、三重県の教会で2年間伝道師として奉仕しました。その教会での伝道師としての任期は2024年の3月までとなっており、昨年の今頃は、今後の進路について祈っていました。私は所属する教団の教会で牧師として仕えることを願っていましたが、なかなかその道が開かれない状況にありました。
そのような時に、その状況を学生時代にお世話になった主事に相談する機会がありました。するとしばらくしてKGKの方から、「KGKで奉仕した後、牧師になるという選択肢もあるので、KGKで働きたいという思いはありませんか」と声をかけていただきました。
私は学生時代にKGKに関わり、多くの恵みをいただいていたので、KGKで奉仕する機会が与えられたことは嬉しいことでした。しかし、 教会の牧師として仕えることに召しがあると考えていたことと、行く先がないからという安易な考えで選択はできないということから、 「学生伝道への召しがあるのでしょうか」と神様に祈りました。そしてしばらく祈る中で、今この若い時をKGKの学生宣教におささげしたいという思いが与えられていきました 。
このときに示された御言葉が、ペテロの手紙第一4章10節でした。
「それぞれが賜物を受けているのですから、神の様々な恵みの良い管理者として、その賜物を用いて互いに仕え合いなさい。」
この御言葉から、賜物とは神様を礼拝するため、互いに仕え合うために与えられたものであり、自分の全存在、人間関係、時間も賜物だと教えられました。
このことを教えられたとき、学生時代にKGKを通して与えられた恵みも賜物だと教えられました。私はその賜物を牧師という働きを通して用いていこうと考えていましたが、神様はその前に KGK の現場、学生宣教の最前線でその賜物を用い、また磨くようにとおっしゃっておられるように感じました。そして、今神様がこの働きに召してくださっていると確信し、KGK主事の働きに進むことを決意しました。
このように、KGK主事になるということは私の計画にはありませんでした。しかし、すべてをご存知であられる神様が私の思いを超えて、神様にとっての最善の道に導いてくださっていることを信じ、感謝しています。