証し#3 執筆担当:刈込里沙(全国事務局担当主事)
KGKには学生たちのいる場所へ足を運ぶ「学生宣教局主事」とともに、「事務局主事」がいます。御茶ノ水にあるKGK事務所で事務管理を担っている主事、それが私たち「事務局主事」です。他の主事たちのように学生たちと交わる時間は少ないので、学生のみなさんにとっては少しばかり存在感は薄いかもしれません。そんな隠れキャラの事務局主事ですが、この働きを通して覚えさせられている主の恵みを少しお分かちしたいと思います。
その前に、事務局主事の働きを簡単に紹介します。事務局の働きの内容は、日本全国、そして国外からもささげられる諸教会、卒業生、その他の支援者の方々からの献金の管理、文書や図書の管理、不動産の管理、その他団体運営のため必要な様々な業務を担っています。学生たちの活動をサポートする学生宣教局の主事たちが、なんの心配なく学生たちの元へ駆けつけることができるように、主事の生活に関わることを全面的にサポートするのも、私たちの大切な役割です。これらの働きを「宣教のための働き」ではなく「宣教そのもの」と理解し、日々働いています。
さて、私がこの働きに携わるようになり、改めて実感したのは、KGKのために、北海道から沖縄に至る日本全国、そして海外から、日々、多くの方々が祈り、献金をささげてくださっているということです。その献金の背後にいるお一人おひとりの、そして諸教会の祈りを直接目にしながら働けることは事務局主事の大きな特権です。
祈りをもってささげられた大切な献金を、神さまが託してくださった財産を、KGKがどのような姿勢で管理し、用いていくべきであるかということは、主の御前に問われ続けることです。それは、重い責任です。しかし、それと同時に、神様が、ささげてくださったお一人おひとりがKGKに対してどれほど大きな期待をもってくださっているということに非常に励まされます。
その期待の先にいるのは学生たちです。学生時代に福音の豊かさを知り、遣わされた地で福音に生きることを選び取り、教会を建て上げる人生を歩んでほしいという願いです。日本全国、世界各国からささげられるこの切実な祈りと期待とを、事務局主事となって献金という形で目にしたとき、私はただただ感動しました。その祈りは、一人の信仰者としての私自身の祈りでもあったからです。
諸教会や卒業生、その他の支援者の方々の祈りや期待を、学生たちとつないでいく事務局という働きを担わせていただけていることに心から感謝しています。この主の働きが前進していくために、誠実に自分の持っているものをささげていきたいと、日々確認させられています。