ショートメッセージ#21 執筆担当:松尾献(九州地区責任主事)
コリント人への手紙第一3章6節にはこのような御言葉があります。
「私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です。」
これはコリントの教会に向けてパウロが書いた手紙の1部です。私(パウロ)やアポロは神のしもべとして宣教の働きに携わってきましたが、すべての成長は神様がもたらした、と言います。しかし、このことばを前に私たちは思います。
「うちの教会に成長はあるのだろうか・・・」と。
今、日本の多くの教会が高齢化に向かっています。洗礼を受ける若者もいない。次世代の信仰継承は大きな課題です。それに加えてコロナです。オンラインで礼拝を捧げることができるようになってから、対面で礼拝を捧げる人も減りました。教会の働きは小さくなっているような気さえします。このような現場を目の前にして、私たちは1コリントの御言葉を読んでもいまいちピンときません。「神様が与えてくださる成長が、この教会にあるのだろうか・・・」と疑いそうになります。しかし、本当にそうでしょうか。教会の成長とは何でしょう?
教会の成長は、会堂が建った。受洗者が与えられた。礼拝出席者が増えた・・・ではないと思います。数ではなくむしろ「質」の成長と言えるでしょう。それは、一人ひとりがイエス様を愛し、イエス様に従うようになったか・・・という「質」です。
今礼拝に集っている教会の兄弟姉妹が、以前よりもイエス様の愛がわかり、以前よりもイエス様を愛し、神のことばに従うようになれば、それは神様がくださった確かな「成長」なのです。そう思うと、確かに今日においても教会は成長しているのです。
先日はKGKでNET(主事が企画した全国もののオンライン集会)では多くの学生が「教会を愛します」と、聞いた御言葉に応答しました。まさに神様がもたらしてくださった教会の成長がそこにありました。「私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です。」(コリント人への手紙第一3章6節)この御言葉は昔も今も変わらない確かな真理なのです。この神様の約束と真実さを信じて、私たちは今日も御言葉に期待をして歩んでいきたいと思います。