証し#8 執筆担当:塚本良樹(副総主事・全国卒業生会責任主事)
KGKには同期会という交わりがあるのですが、それぞれ卒業予定年度の数字で呼ばれています(例えば私は09同期会に属しています)。それは、卒業後を見据えて、学生地代からもたれる交わりであるからです。卒業後、特に葛藤の多い新卒時代に、継続して交わりをもち、全生涯にわたって福音に生きるための土台を築くことを一番の目的としているからです。
卒業後に備えるという目的であるため、遊んだり、祈り合ったりして交わりを深めるのと同時に、働くことの意味、恋愛・結婚・独身の意味、教会での奉仕や献金についてなど、全生涯にわたって問われるテーマを学生時代から学んでいますが、かつて同期会は基本的には関東・関西でしかもたれていませんでした。もちろん、他の地区でも同期の交わりや学びをもった世代はありましたが、人数が少ないこともあり、継続的には、前述のような学びや交わりはもたれていなかったと聞いています。しかし、コロナ禍のなかで、オンラインの活動が主流となったことで、全国規模での同期会がもたれるようになったのです。
全国同期集会は、3年次から、年に3回、労働観(伝道)、結婚観(独身)、教会観を学び、しかもそれを卒業後3年間続ける予定です。この交わりが、新卒時代の困難な時期が福音の豊かさを知るときとなるように、特に卒業後、他地区に移動する卒業生たちの励ましとして、用いられることを願っています。
KGK運動はコロナ禍のなかで、その見える姿は大きく変わりました。今年度は対面での活動も増えましたが、オンラインでの活動が主流になるなかで、目に見える人数は減ってしまいました。しかし、それでもKGKの使命は変わらず、たとえ人数が減ったとしても、みことばを中心とした人格的交わりのなかで福音の豊かさを知り(福音主義)、全生活でキリスト者として主体的に(学生主体)、キリストの教会を建て上げる(超教派)生き方を選び取る学生たちが起こされ続けています。そのような学生たちが、学生時代だけで終わることなく全生涯で、変わらない使命に生きるために、すなわた遣わされた地で福音に生きるキリスト者として歩み続けるために、この全国同期集会という新たな働きが用いられるように、ぜひ覚えてお祈りください。