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執筆者の写真KGK公式ブログ

働くことの聖書的意味 Theology of Work


ブックレット紹介#4 執筆担当:塚本良樹(副総主事・全国卒業生会責任主事)


KGKのスピリットの一つに「全生活を通しての証し」というものがあります。これは、福音の力によって変えられた「生き方」全体が、「証し」であるという意味です。証しの「ために」用いられるだけではなく、学ぶことも、恋愛・結婚も、独身であることも、事務的な奉仕も、就職活動も、そして直接福音を伝える働きではない仕事であっても、それ

は「証し」であり、「宣教(ミッション)」そのものであるというのが、福音のホーリスティック(包括的)な理解であり、KGKが信じてきたことです。


なかでも私たちは、生涯の多くの時間を仕事に費やします。しかし、仕事に対して、宣教としての使命感と情熱をもって、しかも休むことや家族と共に過ごすこと、教会に仕えることを選び取りながら取り組むのは簡単なことではありません。学生時代のアルバイトはもちろん、特に卒業後、キリスト者の交わりが激減するなかで、妥協へと押し流されそうになることも多いでしょう。


だからこそKGKでは、何度でも聖書から「働くことの聖書的意味」を学びます。特に卒業生会では、共通する葛藤を通り、それでも遣わされた地で福音に生きようとしてきた先輩たちと出会うことができます。交わりのなかで、葛藤を分かち合い、使命を確認するなかで、「全生活を通しての証し」は「全生涯を通しての証し」となっていくのです。


このブックレットは、そのようなKGKの取り組みのなかで、翻訳・出版されたものです。このブックレットのなかでも紹介されていますが、Theology of Work Project という海外の超教派の働きから生み出された書物であり、それを全国卒業生会担当主事(当時)の岡谷和作主事が訳してくださり、卒業前後の同期会や、職域別祈祷会、社内祈祷会などで用いられてきました。


短い読み物が中心であり、毎回ディスカッションのための設問が用意されているので、分かち合いをすることもでき、時間もフレキシブルなので、忙しい卒業生にも用いていただくことができます。教会の小グループで、世代を超えて学ぶのも良いでしょう。もちろん、学生時代のうちから読んでおくことを強くお勧めします。

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