証し#36 執筆担当:鎌田泰行(関東地区責任主事)
2020年に始まった新型コロナ禍と、それに伴う様々な変化は、KGKの理念や活動を揺さぶりました。それを承けて、今年の関東地区学生会では「遣わされた地で福音に生きる~今、大切なものは、~」というテーマが掲げられました。
2022年も終わろうとしていますが、改めて、「今、大切なものは、」なんだったのかを思いめぐらしています。私なりの答えとしては、「人が歓迎され、福音が分かち合われ、共に成長する」ことだったように思います。
コロナ禍は、新入生とコンタクトを取ったり、新しい人を交わりに迎えたりすることへの妨げとなりました。そのため、今年は「フォローアップの学び」を意識して行ない、新しい人をよりよく歓迎できるよう努めました。そうした取り組みもあり、年間を通して多くの新しい学生たちがKGKの交わりに集う様子が見られました。
3月頃から、対面での活動も再開しました。春期学校を皮切りに、学内やブロックの活動が対面で行なわれ、夏には3年ぶりに松原湖バイブルキャンプで夏期学校とチャレンジキャンプを開催できました。その中心では、いつもみことばによって福音が分かち合われていました。秋には、学内活動を始めたいという機運が高まり、「おもしろ聖書研究研究会」という学び会も開催されました。
教会と国家、労働観、性・恋愛・結婚、等についての学びも続けられています。生活のすべてで福音に生きることにおいて、共に成長することを願う学生たちが起こされていることを感謝しています。
ところで、「人が歓迎され、福音が分かち合われ、共に成長する」様子は、使徒の働き2章37-47節でも見られます。ペテロの説教を聞いて回心した人たちが、新たな交わりに歓迎され(vv.37-41)、交わりで福音が分かち合われ(v.42)、共に成長し、生き方が変えられて行きます(vv.43-46)。それがより多くの人たちを歓迎し、交わりに加えることにつながります(v.47)。
今後のKGK活動においても、こうした基本的なことを継続し、よりよく行うことが「今、大切なもの」であると感じています。