証#88 執筆担当:髙木雄基(事務宣教局長)
私が働くKGK全国事務所には、時折、卒業生の方がお立ち寄りくださり、お交わりをもつ機会が与えられます。お話の中でよく耳にするのは、学生時代に深く関わった自分にとっての主事がいる、ということです。「私が学生時代にお世話になった主事は…」という風に思い出も含めて分かち合ってくださいます。KGKの働きにおける主事GAの存在の大きさ、役割の大切さを教えられます。
主によって始められたKGK運動は今年で78周年を迎えます。振り返りますと、2017年には70周年記念大会が開催されました。当時の現役学生からKGKの草創期の諸先輩の方々も一堂に会する機会であり、そこで私自身もKGKとは生涯続く運動なのだということ、いつでもどこでも遣わされた地で福音に生きることだと励まされる時となったのを覚えています。
あれから時は進み、80周年へと向かっている現在地に私たちは立っています。当時、70周年記念献金を募ったのは、主事子弟のサポートのためやKGK会計の資金繰りのため、そして全地区において主事GAを複数擁立するため、卒業生会専任の主事が立てられるためという願いがありました。今でも70周年記念献金はそのために大切に用いています。8年前は主事一人だけしかいなかった東北地区・中四国地区・九州地区に、今では二人の主事GAが立てられています。沖縄地区は在住の主事がいなかった時代もありましたが、現在は再び城間創主事が在住しています。卒業生会に対する働きに関しては、卒業生宣教局というチームが編成されています。
これからも、学生たちに届いていくために、十分な主事GAを立て続けていきたいと願っています。「私はあの主事GAとKGKをしてきた」と分かち合ってくれる卒業生がいるならば、それほど感謝なことはありません。
一方で、学生が毎年入れ替わっているように、主事GAの入れ替わりも多いのがKGKの特徴です。だからこそ、主事会内での研修やメンタリング制度をもって、働きの継承や主事GAの霊的ケアを積極的に取り入れつつ、変えてはいけないものを大切にしていくKGK、しかしながら従来のものをアップデートしていくKGKでありたいのです。
学生から学生へと脈々と引き継がれてきたKGKスピリットを絶やすことなく、遣わされた地で福音に生きる学生たち、卒業生たちを励ましていくために、80周年への途上を皆様と共に歩んでまいりたいと切に願っております。