ショートメッセージ#8 執筆担当:島田祐也(全国留学生責任主事)
主はアブラムに言われた。
「あなたは、あなたの土地、
あなたの親族、あなたの父の家を離れて、
わたしが示す地へ行きなさい。
そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、
あなたを祝福し、
あなたの名を大いなるものとする。
あなたは祝福となりなさい。
わたしは、あなたを祝福する者を祝福し、
あなたを呪う者をのろう。
地のすべての部族は、
あなたによって祝福される。」
創世記12章1-3節(新改訳2017)
その後、私は見た。すると見よ。すべての国民、部族、民族、言語から、だれも数えきれないほどの大勢の群衆が御座の前と子羊の前に立ち、白い衣を身にまとい、手になつめ椰子の枝を持っていた。彼らは大声で叫んだ。
「救いは、御座に着いておられる私たちの神と、
子羊にある。」
黙示録7章9-10節(新改訳2017)
関東地区KGKには、学生が担う「世界宣教委員会」(通称せせん)という委員会があります。せせんの学生と担当主事は、何年もかけて世界宣教とは何かということを、祈りつつ考えてきました。その結果、ことばになってきたことが以下のことです。
「世界宣教とは、一(ひとり)の神様が、一(ひとつ)の世界でなさる、一(ひとつ)の宣教。身近な家族に福音を伝えること(国内宣教)から、海外に出て行って福音に生きること(海外宣教)までが、世界宣教である。」
これは、聖書の語る世界宣教と一致しています。創世記から黙示録まで、聖書が一貫して語る神の物語は、神の宣教の物語です。アブラハムの子孫を通して、全世界が祝福されるという約束が、神の子羊イエス・キリストを通して成就したのです。
私たちが日々誠実に歩む小さな歩みが、世界宣教です。私たちが苦しみの中でうめく小さな祈りが、世界宣教です。家庭でも、職場でも、学校でも、バイト先でも、インターン先でも、どこにいても、何をしていても、私たちが遣わされた地で福音に生きる時、それが、神の世界宣教に参与するということなのです。
遠く離れた地でなされる偉大な宣教の働きと、私が今日イエス様の弟子として踏み出す小さな一歩は、どちらも一つの世界宣教。祈りによって、聖霊によって、イエス・キリストの成し遂げたことによって、神の栄光のために用いられます。それは、何と幸いな栄誉、特権でしょうか。
私たちは、神様がなさっているこの一つの世界宣教に今日も招かれています。今日、あなたもこの世界宣教の働きに加わりませんか。遣わされた地で福音に生きることで。