証し#71 執筆担当:ルーク・シンクレア(関東地区担当主事)
2024年4月からKGK主事に就任する前に、私は学生宣教について影響を受けた二人から学んだことを振り返りました。
一人は私の出身教会の牧師であるジューク先生です。初めて出会ったのは私が絶望の中にいた大学3年生の時です。クリスチャン家庭で育ち、熱心なクリスチャンとして大学に進学しましたが、半年後にキリスト教から離れてしまいました。人生がもっと楽しくなると思ったのに、もっと虚しくなっていました。2年生が終ったとき、本気で人生の目的を見つけたくなり、ジューク先生を紹介されました。
私は、彼との交わりのなかで、大学3年生の時にキリスト教に戻りました。ジューク先生はニュージーランドのKGKであるTSCFの主事としても、牧師としても、学生宣教の経験がある方でした。彼は、迷っている私に、よく会ってくださり、疑問に丁寧に答えたりくださいました。しかし最も大切だったのは、一緒に聖書を読んだことです。聖書を通して私は再びイエス様に出会い、従うようになり、クリスチャンとして成長することができたと思います。ジューク先生から教えられたことは、人生を変える力は神様の御言葉だけにあるということです。私もKGK主事としていつも聖書を通して学生たちを励ましたいと思います。
二人目の私に影響を与えた人物は、私が日本への宣教師になることと関係があります。私は16歳の頃日本に留学したことをきっかけに、日本への宣教師になることを初めて考えました。しかし、神学校に入った頃には、ニュージランドで牧師になることだけを想像していました。でも、神学校2年生の頃に、ナオミさんに出会い、交際し始めて、日本で仕えることを考えるようになりました。私はすごく悩みましたが、日本に行き、ナオミが育った関西でいろんなところを訪れました。そのなかで何度も繰り返して聞いたのは私がニュージーランド人であることで「ラウンドヒル先生を知っているか」という質問でした。
私は知らなかったのですが、いろいろな人からラウンドヒル先生を知っていました。彼は1951年にニュージーランド人の宣教師として関西にやってきて、39年日本にいらしゃいました。いろいろな働きをされましたが、最初はにKGK主事として働いておられました。私はその後、もう亡くなられたラウンドヒル先生について調べたり、彼が書いた本を読んだりしました。心に残ったのは彼はいつも福音を強調し、謙遜に行動し、全力で仕えていたことでした。奥様と一緒に自分たちの家を使って、もてなしをし、いろいろな集会で聖書を開いていたそうです。また、ラウンドヒル先生の考えで共感しているのは、宣教師の働きの目的は自分の役割を引き継ぐ日本人を訓練すべきことです。私も、2代目のニュージーランド人のKGK主事として1代目と同じように努めたいと思います。